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※近年の世界情勢による影響について

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最新の情報については公式HPを確認ください。(2022年4月)

ダイヤより価値がある!?カラーストーンとは

2017年12月12日に放送されたテレビ番組「マツコの知らない世界」の「宝石の世界」特集では、実際に世界で活躍し、総額100億以上の宝石を日本で売り歩いた宝石商のカピル・ミタルさんが登場し、ダイヤモンドよりも価値が高く、希少性のある世界の宝石を紹介しました。マツコ・デラックスをも唸らせた、世界の宝石事情をご覧ください。

日本国内で人気の宝石は「ダイヤモンド」

以下は日本国内で人気の宝石ランキングです。

1位 ダイヤモンド
2位 真珠
3位 ルビー
4位 サファイア
5位 エメラルド

ダイヤモンドは日本で一番人気があり、不動の地位を築いている宝石です。カピルさんも「ダイヤは一番ですよ」と、ダイヤにはダイヤの良さがあることをアピールしています。

そんな人気のダイヤモンドですが、実はダイヤモンドは希少性が特別高いというわけではありません。というのも、なんと世界中で採掘される石のうち、8割はダイヤモンドであり、もはやどこでも採れる石なのです。近年では中国やカナダなど、次々とダイヤモンドの鉱山が見つかっており、2012年、ロシアのミール鉱山には約3000年分のダイヤモンドが眠っていることが公表されています。ミール鉱山はサハ共和国の西部に位置する山であり、ここで採掘されるダイヤモンド原石は高品質とされています。

カラーストーンが今なぜアツい?

カラーストーンとは、色彩のある天然宝石の総称です。カラーバリエーションも豊富で、同じ色でも淡いものから濃いものまで存在します。 番組内でも、カピラさんは「カラーストーンのすごいところ」として以下の3つを挙げていました。

  • 希少性が高い!
  • 本当の宝石好きに愛される!
  • 値上がりが止まらない!

ダイヤモンドより希少性の高い宝石3選

宝石商カピルさんによって紹介されたダイヤモンドよりも希少価値のある石は、「タンザナイト」「パライバトルマリン」「アレキサンドライト」の3種です。そして、「マスグラバイト」という宝石も番外篇として取り上げられていました。一度目にしたら忘れられないほどの美しさを持つこの宝石たちを詳しく見ていきましょう。

タンザナイト

タンザナイトは、タンザニアにあるメレナニ鉱山でしか採れない希少性の高いカラーストーンで、その価値はダイヤモンドの1000倍あるとのことです。 別名「ゾイサイト」といい、実はこちらが本来の名称ですが、現在ではタンザナイトという呼び方のほうが定着しています。 歴史は浅く、採れ始めてからまだ50年ぐらいしか経っていません。

「タンザニアの夕暮れ」をイメージして名づけられたらしく、青紫色が濃ければ濃いほど価値も上がります。加工前でも、23カラットで500~600万円、53カラットともなると1500万円もするのだそうです。

パライバトルマリン

パライバトルマリンの名前の由来は、ラジルのパライバ州で採れたことからきています。緑色と青色を兼ね備えた、カラーストーンの王様です。幻の宝石とも言われ、その採掘量は年々減少する一方です。

「一度見ると目を離したくないぐらい」と言うほど、マツコも魅入っていました。80カラットともなると、もう値段がつけられないそうです。カピルさんは「値段を聞かないでください」と価格を非公開にしていましたが、マツコが「多分4~5億ぐらいすると思う」と予想を立てると、カピルさんは「近い」とだけ返答しました。

アレキサンドライト

アレキサンドライトは月に数十カラットしか採掘できない、とても希少な宝石です。「この石を扱うことができたら一流の宝石商」とも言われています。

1830年にロシアで発見されましたが、最初に発見された鉱山はわずか数十年で閉鎖されています。ブラジルのヘマチタ鉱山などでも採掘されていますが、大きいカラットのものはなかなかありません。3カラットでもかなり大きいほうとされ、その価値は2000万円以上です。

カピルさんは、「これがトップレベルのアレキサンドライトです」と3カラットのものをマツコに見せました。変色効果があるため、太陽や蛍光灯の光の下では青緑色、白熱灯など人工的な光の下ではワインレッド色になる、特別効果のあるカラーストーンです。

マスグラバイト

宝石商カピルさんが7年かけて見つけた、世界でも数十ピースしか存在しない希少石です。宝石商をやっていても、一生で1個見られるかどうかぐらいの希少性があります。

こちらは1.5カラットで700万円相当。上記の希少石があまりに高すぎて感覚がよくわからなくなってしまいそうですが、十分価値が高い宝石です。

カラーストーンは世界のセレブの間でも人気

レッドカーペットを歩く世界のセレブはその装いが注目の的となりますが、近年では最高のドレスアップに合わせる宝石としてカラーストーンが選ばれることが増えてきています。エメラルドやルビー、サンゴなど、カラフルなジュエリーでその身をまとっていることが多いようです。

また、セレブしか見ることができない「ジュエリーブック」なるものも番組で公開されました。なんと、メディア初公開だそうです。 オークション形式で値段が決められるとのことですが、レッドダイヤモンドの値段を耳打ちで聞いたマツコは「TBSの年間予算ぐらい」と驚きの表情で発言しました。

"Made in Japan"の宝石は価値が上がる

カラーストーンはこの10年で値段が2200%上昇、石によってはそれよりも100倍上昇します。ですが、宝石の価値は原石そのものの価値だけがものをいうのではありません。宝石は、加工方法によっても価値が数倍上がります。

日本の加工技術は世界でも高く評価されているとのことです。海外で行われる宝石業界の展示会では、日本のブースだけ人がたくさん集まります。「日本の加工技術を施すだけで価値が上がることになるから、カラーストーンはすべて日本に持ち込む」とカピルさんは語ります。プラチナ製品や金製品ともなれば、世界中でバイヤーをしているカピルさんから見ても、日本が世界のトップであり、中国やインド、アジアの人も"Made in Japan"に惹かれる傾向が多いようです。

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