コロナウィルス感染症や、昨今のウクライナ情勢に伴う物流コストの高騰・物価上昇により、各ブランドの指輪の価格が改定されていることが考えられます。
最新の情報については公式HPを確認ください。(2022年4月)
この世で最も硬く、輝きを絶やさない宝石
ダイヤモンドとは、炭素が結晶化した天然鉱物のこと。地球上のどの物質よりも硬く、輝きを放ち続ける宝石です。ダイヤモンドは宝石の王様とも呼ばれています。名前の由来は、ギリシャ語の「adamas」。「征服されざるもの、何よりも強い」という意味を持っています。
最初に発見されたのは、紀元前4世紀のインド。河原で偶然拾われたものと言われています。ヨーロッパで流通するダイヤモンドは長い間インド産のもののみで、産出量がごくわずかなため、当時は高貴な地位にある男性にしか着用が許されていませんでした。その後1700年代にブラジルでもダイヤモンドが発見され、新たな供給源に。時が進むにつれダイヤモンドを研磨する方法が見つかり、今日ダイヤモンドはどの宝石よりも美しいと評価され、容易に入手することができるようになりました。
最大限に輝かせるための技術
掘り出されたばかりのダイヤモンドの原石を、最大限に輝かせるように行われるのがカットです。ダイヤモンドの美しさに対して唯一人間が関与できる部分。ダイヤモンドの価値を決める、カラーやカラットにも大きく関わってきます。現在市場に流通しているカットのデザインは、ダイヤモンド独特の美しさを最も引き出せるよう長年研究されており、その原石に合わせてカットの種類は多岐に渡ります。
ダイヤモンドのカットで、最も有名なものはラウンドブリリアントカット。このカットはダイヤモンドの輝きを最大限に引き出せるということがわかっており、最も理想的なダイヤモンドのカットだといえます。それに対して、ラウンドブリリアントカット以外のカットは、ファンシーカットと呼ばれています。ラウンド型、オーバル型、ハート型など様々な種類があるのが特徴。例えば、価値が低いものとみなされてしまうイエローダイヤなどは、その色の魅力を最大限に引き出すようファンシーカットを施して価値を高めます。形が様々なので、ジュエリーデザインの幅も広がります。
クラシックな雰囲気を感じさせるシンプルなカット
正方形にカットされたスクエアカットは、シンプルながらもクラシカルな印象。対称性に優れていることから、平等や秩序のシンボルとも言われています。スクエアカットの特徴としては、カット面が大きく、宝石そのものの色や様子を鑑賞しやすいという点があげられるでしょう。透明度が高い反面、輝きはそれほど強くないため、スクエア型でありつつブリリアントカットのような輝きを持たせた「プリンセスカット」も人気を博しています。
指輪に最適な人気のあるカット
楕円形のオーバルカットは、リングのメインストーンに採用されることの多いカット方法です。柔らかな丸みを帯びた形状は、縦のラインを強調して指を細く長く見せてくれるでしょう。また同じカラット数のラウンドカットジュエリーに比べて表面積が大きく、大振りに見せてくれるといったメリットもあります。コストパフォーマンスに優れているうえ、その輝きも強いため、存在感があるダイヤモンドを求めている方には特におすすめです。
女性らしい優しい雰囲気を醸し出すカット
丸い部分と細い部分のバランスによって、さまざまな表情を見せてくれるペアシェイプカットのダイヤモンド。女性らしい柔らかなフォルムは婚約指輪に用いられることも多く、ゴージャスでありつつ優美さも備えています。強い輝きを持つため、華やかなパーティーシーンを彩るにもぴったりです。また、リングだけでなく、ネックレスやイヤリングなどにもたびたび使用され、そのデザイン性の高さから存在感のあるアイテムを求める方に選ばれています。
シャープな印象でスッキリとしたカット
長方形型が特徴的なバゲットカットは、エメラルドカットと似た形状をしています。その違いは角を落としているか、そうでないか。バゲットカットは角を残すため、エメラルドカットよりもさらにシャープな印象が際立ちます。メインの石として利用されることはそれほど多くなく、どちらかというとメインのそばを彩るサイドストーンや、エタニティリング用のストーンに施されることがほとんど。ジュエリーにスマートさを添えてくれる、洗練されたカット方法です。
かわいらしいハートの形をしたカット
ハートシェイプカットは、ダイヤモンドやルビーなどで使われることの多いカット方法です。ハート形のキュートな形状が特徴で、ブリリアントカットのように、光を受けるとまばゆい輝きを見せます。シンプルな一石リングのカットとして使われることも多く、高価であることから、婚約指輪などにもしばしば利用される人気のデザイン。愛らしいデザインを好む女性や、女性らしい雰囲気を大切にしたい方におすすめのカット方法ですから、ぜひチェックしてみてください。
フランス発祥の上品なカット
ラグビーボールのような形のマーキーズカットは、フランスのルイ15世の愛妾であったポンパドール侯爵夫人が名前の由来であると言われています。縦長の形であることから、指を細長く見せてくれる効果があり、本来のサイズよりも大きめに見えるため、豪華さを演出することも可能です。特徴的な形は、リーフや花びら、動物などのモチーフを形作る際にもしばしば利用されており、かわいすぎない、上品で優美な大人の美しさを見せてくれます。
エメラルドによく使用されるカット方法
エメラルドカットは、エメラルドのカット方法としてしばしば利用されています。エメラルドは欠けやすいことから、宝石に負担がかかりにくいこのカットが生み出されたのです。また、カット面が大きいため、上質な宝石をエメラルドカットにすることで、本来の透明度や色合いを楽しむこともできます。そのため、婚約指輪などにも適したカット方法です。ダイヤモンドをエメラルドカットにすることで、輝きを抑えた上品なデザインが実現できます。
細かな輝きが美しい四角いカット
モディファイドスクエアは、プリンセスカットとも呼ばれるスクエア型のジュエリーカット方法です。カット面が多く、繊細なデザインで、光を受けるとまばゆくきらめきます。1980年ごろに誕生した比較的新しいデザインですが、その美しさからエンゲージリングなどに利用されることも珍しくありません。ただし、モディファイドスクエアには、欠けが起こりやすいといった注意点もあります。選ぶ際は、特徴を理解しておくようにしましょう。
誰もが思い浮かぶオーソドックスな形状
ラウンドブリリアントカットは、ダイヤモンドをもっとも美しく光り輝かせることができるカット方法です。そのため、人気や知名度も高く、多くのアクセサリーで利用されています。また、ダイヤモンドのグレードのひとつである「カット」の評価対象でもあり、高評価がつけられるのは、対称性が高く、取り入れた光の反射率が高いダイヤモンド。最高グレードのトリプルエクセレントは、非常に高品質であることから、婚約指輪にもしばしば利用されます。
実は様々な色があるダイヤモンド
ダイヤモンドの色は「最も純粋な水よりも透明」といわれるほど無色のものが一般的。しかしその他にも黄色~褐色、ピンク色、紫色、青色、緑色など様々な色があります。色の違いは、不純物の種類や含有量の違いによるものです。窒素が含まれると黄色、水素やホウ素が含まれると青色に。また結晶が生成される過程でのストレスから、結晶構造が歪みピンク色や褐色になることがあります。ダイヤモンドの色の起源には様々な原因がありますが、未だに解明されていないことも多く現在も研究がすすめられています。
ダイヤモンドの「4C」に注目!
良いダイヤモンドを選ぶためには、「4C」に着目しましょう。ダイヤモンドの品質は一般的に4Cで評価され、等級づけが行われています。「Carat」「Color」「Clarity」「Cut」、この4項目の評価が全て高いダイヤモンドが、質の良いダイヤモンドだと言えます。
宝石の重量を表す単位です。カラットの由来はカロブ(Carob:イナゴ豆)。この実を乾燥させるとほぼ同じ重さをもつことから、分銅替わりに使われていました。石の重量が大きいほど希少性が高くなり、価格の上昇も大きくなります。
ダイヤモンドの微妙な地色の違いを評価するものです。純粋無色をDカラーとし、E、F、G…Zまで色の濃さで分類します。Z以上の黄色やピンク色などは、ファンシーカラーダイヤモンドとして高く評価されます。
研磨ダイヤモンドを10倍のルーペで観察した時の、キズや内包物の大きさや量、一などを11段階に評価します。最高グレードのFLは内包物がなく、外部の僅かな欠陥もありません。1番低いグレードだと、肉眼で内包物が見えてしまいます。
原石からの歩留まりを考慮して色を強調したり、内包物を除去したりして、ダイヤモンドの美しさを最大限に引き出します。カットされたダイヤモンドのプロポーションの組み合わせ、最終仕上げの完成度を5段階で評価します。
輝きを正確に評価できるサリネ・ライト パフォーマンスレポート
イスラエルのサリネ テクノロジーという企業が開発したシステムで、ダイヤモンドの輝きを4つの要素に分け、それぞれを個別に測定して9段階のグレードで判定するもの。
◆白色光の輝き:Brilliance(ブリリアンス)
◆虹色の輝き:Fire(ファイア)
◆キラキラとした輝き:Sparkle(スパークル)
◆光の分布の対称性:Symmetry(シンメトリー)
※下記掲載の4ブランドは公式サイトにリンクしています。