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サードオニキス・紅縞瑪瑙(べにしまめのう)

サードオニキス

縞模様が特徴的なサードオニキスは、日本語ではサードオニキス、サードニクス、サードニックスなどと呼ばれます。「サード」が秋の色という意味で、ブラウン、紅、黄色を表し、「オニキス」は瑪瑙(めのう)=縞という意味合いです。

成分と色味が同じで、縞になっていない石をカーネリアンと呼び、サードニクスと区別しています。サードニクスの縞は同じ模様が存在しないため、「個を大切にする」という意味があります。

新約聖書ヨハネの黙示録第21章に出てくる理想の都市の城壁に12種類の貴石が飾られているという記述が出ていますが、そのうちのひとつがサードオニキスです。そのくらい古い時代から好まれていたことがわかります。

サードオニキスの色味や産地

縞模様が目のように見えることから「赤天眼石(あかてんがんせき)」とも呼ばれる

メインカラーは赤です。濃い赤からオレンジ、褐色までと白もホワイト、乳白色、黄色の部分が交互に現れ、縞模様を作ります。

主な産地はブラジル、ウルグアイ、インド、中国ですが、世界中で産出されています。

サードオニキスの意味や石言葉

サードオニキスは、夫婦の幸せや結婚運を高める効果が期待できるパワーストーンです。赤と白が縞になっていることから男女を象徴し、男女がうまく競合することを象徴しています。

縞模様のないカーネリアンとサードニクスは色も成分も同じですが、効果に少し違いがあります。カーネリアンは消極的な人や無口な人、自己表現が苦手な人には効果的ですが、積極的な人がもつと自己主張が激しくなりすぎて、反感を買うことが増えてしまう場合もあります。その点、サードニクスは自己コントロール効果があり、人との調和が取れるので関係が悪化するようなことはありません。

サードオニキスと相性の良い石

  • 全体的な運気アップならジェイド

    ジェイドは和名の翡翠(ひすい)の方が一般的な呼び方かもしれません。日本では縄文時代から翡翠で勾玉を作っていました。ジェイドは邪気を取り払う効果のあるパワーストーンとして、ネイティブアメリカンも使っていた石です。恋愛運、ヒーリング効果、ビジネス運アップ効果などがバランスよく全般的に改善される効果がある組み合わせです。落ち着いた人生を送りたい時期にオススメです。

  • 精神安定ならペリドット

    「太陽の石」とも呼ばれています。太陽のようにポジティブになる効果があるペリドットと組み合わせると、ヒーリング効果がマックスになり、恋愛運も上昇します。どちらも8月の誕生石なので、8月生まれには最強の組み合わせと言えるかもしれません。

  • 恋愛運にはガーネット

    紅榴石(べにざくろ)と呼ばれるガーネットは目標を達成したいときにつけると効果があると言われるパワーストーンです。サードニクスとガーネットの組み合わせは、赤系のグラデーションが美しく、 視覚的にも魅力的な上、縁結びの効果が高まってきます。恋愛成就を望んでいる人や婚活をしている人にオススメです。

サードオニキスのお手入れ方法

サードオニキスに汚れが付いてしまった場合、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸し、柔らかい歯ブラシなど使い汚れを落とすようにしましょう。汚れが落ちたらすすぎ、柔らかい布でよく拭いてください。普段のお手入れは柔らかい布で乾拭きするだけで大丈夫です。

硬度は6.5~7あるサードオニキスですが、超音波洗浄機の使用は不可とされています。もし上記の方法で汚れが落ちなかったら、専門店に持って行って綺麗にしてもらいましょう。また、紫外線に弱いので直射日光の当たらないところに保管してください。

サードオニキスのマメ知識

玉髄類の複雑化した名称に注意!

サードオニキスは「アゲート」という玉髄類(ぎょくずいるい)に分類されます。玉髄類とは、二酸化ケイ素の結晶である鉱物「石英(クオーツ)」が網目状に集まって固まったものです。玉髄類は大きく以下の2つに分別されます。

種類 和名 特徴
カルセドニー 玉髄 縞模様がなく色が比較的均一なもの
アゲート 瑪瑙 縞模様があるもの

このように、玉髄類の中でも色が単一のものがカルセドニー(玉髄)、縞模様になっているものがアゲート(瑪瑙)というわけです。そのため、サードオニキスは和名を「紅縞瑪瑙(べにしまめのう)」と言います。

また、サードオニキスを購入する際には複雑化した名称に気を付けなければなりません。本来「オニキス」と言うと「白と黒の縞模様のあるアゲート」を指していましたが、現在オニキスと呼ばれているものは「黒一色のカルセドニー」であるとする形が一般的になりつつあります。しかし一方で、オニキスのことを単に「瑪瑙」と表す場合も。

名称が複雑化している背景には、瑪瑙の名が広く日本に広まっていることがあります。アゲートだけではなく、カルセドニーも瑪瑙の一種として扱われていることもあるぐらいです。分類と名称の不一致があることを覚えておき、混乱を防ぐようにしましょう。

カラーにより名称が違うカルセドニー

サードオニキスと同じ玉髄類でも、カルセドニーにはそのカラーや組み合わせ、透明度によって異なった名称が付いています。

名称 透明度 カラー
カーネリアン 亜透明~半透明 イエロー・オレンジ~オレンジィレッド、ブラウニッシュ レッド、ブラウニッシュオレンジ
リソコーラ 半透明~亜半透明 強烈なライトブルー、ブルー、ブルーグリーン
クリソプレーズ 亜透明~半透明 ライト~ミディアムイエロイッシュグリーン
ジャスパー 亜半透明~不透明 さまざまな色、もしくはいくつかの色が混じる

このように、一口にカルセドニーと言っても様々な種類が存在します。サードオニキスを購入する際には、カルセドニーや他のアゲートと混同しないように注意しましょう。

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