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オパール

オパール

オパールは和名で「蛋白石」と言い、南米が原産地の宝石です。

和名の蛋白石は、真っ白で光を当てても多色性のないオパールが、まるでゆで卵の白身(=蛋)のようであることから付けられました。オパールの語源はサンスクリット語からきており、「Upala」という宝石の意味の言葉です。また、ギリシャ語の「Opthlmus:目」という意味が語源であるとも言われています。

色の変化に富む性質から、持ち主に柔軟性や創造性をもたらしてくれる作用のある石。他の石と色を合わせやすいピンクオパール・イエローオパールと相性のいい宝石をご紹介します。

オパールの産地や種類

白、黒、暖色系など多色性がある

南米のブラジルやペルー、メキシコが主な原産地です。他にはオーストラリアが産地として有名です。

オパールには和名の蛋白石の名のとおり「白色」のものがありますが、半透明や黒色、オレンジ色や赤、黄色などの暖色系があり、その多くはメキシコ産です。オレンジ色でも特に濃い色のものは「ファイア・オパール」と呼ばれ、人気があります。

オパールは見る角度や光の当て方により色合いが変化します。細かなモザイク模様が見えるものもあれば、それがまったくないもの、星のように光の筋を放つものなど、色々なタイプが楽しめます。

オパールの意味や石言葉

「変化」「創造」「柔軟性」「寵愛」「無邪気」が石言葉のオパール。この石の特性である「見方によって変わる色の変化」から、固定概念を外して新しい価値を創造する力をもたらしてくれるという効果があります。

そのため、人生に柔軟さを持たせ、希望に満ちた生活を送れるようにしてくれる宝石です。周りの環境に囚われないようにしてくれるので、自分自身を保つことにもつながります。クリエイティブな仕事をしている人がこの宝石を持つと、内なる隠れた才能を目覚めさせてくれ、創造性に富んだ仕事ができるようになります。

オパールと相性の良い石

  • 全体運を上げたいならトパーズ

    ブルートパーズとイエローオパールとの組み合わせは、恋愛、仕事ともに運気を上げてくれます。癒し効果もあり、災難除けとして使用するのもよいでしょう。

  • 目標達成ならタンザナイト

    目標とすることがあるなら、イエローオパールとタンザナイトを組み合わせて持つことで最後まで達成する力をもらうことができます。この仕事で成功したい、ダイエットを成功させたいなど、何か新しく始めるときのお守りとして持つとよいでしょう。

  • 仕事運を上げたいならサファイア

    癒しの効果のあるピンクオパールとサファイアを組み合わせると、仕事とともに恋愛の運気も高められます。

    他には仕事で特に運気が良くないと感じたとき、イエローオパールとの組み合わせを試してみてください。他にも恋愛運、金運、厄除け、癒しの効果があるなど、総合的な運気も上げる作用があります。

オパールのお手入れ方法を紹介

オパールは熱や薬品にあまり強い宝石ではありません。割れてしまう可能性があるので、超音波洗浄機の使用は不可です。オパールの場合、酸やアルカリに弱いので除光液の使用はできません。水洗いはできますが、その際にも非常に注意しながら洗浄する必要があります。特に張り合わせて作られた人工オパールの場合は水洗いも難しいので、柔らかい布で軽く拭く程度にします。水につけると接着面に水が入ってしまうことがあるからです。

天然のオパールの場合も、普段のお手入れは柔らかい布で拭く程度にします。拭いただけでは汚れが落ちない場合、ぬるま湯で泡立てた中性洗剤をブラシに取り、表面をなでるようにしながら浮かして取るようにしてください。それでも落ちなかったら30分ほど水につけ置きして汚れを落とします。そして、乾かすときは自然乾燥させます。

ただし、オパールの種類によっては水道水の塩素でさえ色が変わるものもあります。通常は水に浸すと色が変わり、乾かすと元に戻りますが、水に浸した際に色落ちしていたら塩素の影響を受けるタイプだと言えます。オパールの種類がわからなかったり、ひどい汚れがあったりする場合は無理して汚れを落とそうとせず、専門店で落としてもらいましょう。

もともと水分が含まれているオパールは乾燥にも弱いです。保管するときは乾燥を避けるために、直射日光だけではなく、スポットライトやエアコンの風が当たらない場所を選ぶようにします。よく巷で言われているように水に浸しておく必要はありません。

オパールのマメ知識

評価が難しいオパール

さまざまな表情を持つオパールは、査定基準が複雑であり業界内でも評価が難しい宝石です。選ぶときはまずは割れていないかどうかや表面の傷を確認します。そして地色を見てみます。地色とは、オパール全体の土台となるような背景色です。

さらに明るさや光沢具合、遊色効果のパターンも見ていきます。少々専門的にはなりますが、表面の砂状具合、内包物、色が抜けているように見えるウィンドウと呼ばれる部分も見て判定します。形状は大きさや重さ、シェイプ、バランスなどを総合的に見て判断するなど、正しく判定することはプロでも非常に難しいです。

高値が付きやすいオパールは、遊色が全体にバランスよく出ているものです。ブラックオパールやボルダーオパールは赤い遊色がよく出ているものほど高価であるとされています。

気をつけたいのは合成のオパールです。張り合わせて作られたものなので、ギルソン社製やイナモリ社製など信頼できる業者のものを選びましょう。

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