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ガーネット・柘榴石

ガーネット

ガーネットと言えば赤色のものを連想しがちですが、他にも緑やオレンジ、黒色など、さまざまな色があります。ガーネットの効果や相性などを知って、宝石の力をうまく使いましょう。

ガーネットはラテン語で「granatum(グラナートゥム)」、種子という意味から名づけられています。柘榴石の和名は、日本の研究者が初めてこの宝石を見たときに柘榴の実を連想してつけた名です。

ガーネットの種類や産地

青色以外はほぼ存在するカラーバリエーション豊富な石

よくガーネットとして取り上げられるものは濃い褐色を帯びた赤色、もしくは黒っぽい赤色ですが、実は純粋なガーネットは紫色です。不透明か半透明のものが多く、強い輝きを放つものも稀ですが産出されます。

赤いガーネットのほとんどはインド産

ブラジル、スリランカ、タンザニア、マダガスカルといった国々も主な原産国として挙げられますが、アメリアやオーストラリア、ロシアなどでも産出されます。赤色のガーネットのほとんどはインドで見つかることが多いですが、「スペッサルタイト」というオレンジ色のガーネットはスリランカやミャンマー産、緑色のものは「グロッシュラーライト」と呼ばれ、ケニア産であることが多いです。

ガーネットの石言葉

ガーネットには、「真実」「情熱」「友愛」「繁栄」という意味が込められています。

柘榴の種子が集まっているかのような姿で採掘されるため、「実り」を象徴する宝石としても扱われ、何か目標に向かって努力している時にこの宝石を身に着けていると、その努力が実るよう手助けしてくれる効果があるとされています。

「忠実な愛」という意味もあり、戦地に行く兵士が妻にガーネットを贈ることで永遠の愛の誓いを立てることに使われていました。 欧米では、愛情や友情に縁深いガーネットを友の間や親子の間で贈る風習もあるようです。

赤い血の色を連想させるガーネットは、「生命力を高めてくれる」とも言われています。血液の循環を良くしてくれ、心身を安定させることができ、前向きな人生を送ることができます。大昔のエジプトやヨーロッパでは、お守りとしても使われていたという話もあります。

ガーネットと相性の良い石

  • 身体を強化して
    勝利を目指すルビー

    ルビーは筋肉に力を与えてくれるので、ガーネットの血液効果と相まって身体を強力に活性化させてくれます。スポーツをするときなど、肉体を強化したいときに身に着けたい組み合わせです。ルビーは勝利やカリスマ性を持たせ、ガーネットはマイナスからプラスエネルギーに転換し結果を出してくれる宝石なので、仕事や恋愛で勝負をかけたいときに最適でしょう。

  • ストレスや悩みから
    解放してくれるアメジスト

    アメジストは調和を図ってくれる宝石なので、エネルギーを与えホルモンバランスを整えてくれるガーネットと組み合わせると、うつ気味の心と身体を好転させてくれます。心が不安定な人、ストレスを抱えがちな人を安定させる組み合わせです。疲れがとれない、人間関係がうまくいかないとき、ガーネットが行動するための直接的な力を、アメジストが考えたことを行動に移すための力を与えてくれます。

  • ここ一番の踏ん張り時にはトルマリン

    大地のパワーを吸収し、身体のエネルギーとしてくれるトルマリンは、浄化の作用も持っています。困難なことに直面したときに肉体や精神のエネルギーを活性化するガーネットと組み合わせて使うと、本来以上の力を発揮できるようになります。疲れていても頑張らなければならないときは、トルマリンとガーネットを同時に身に着けてその活性化力で乗り切りましょう。

ガーネットのお手入れ方法

ガーネットは薬品や熱にも強い宝石で、超音波洗浄機も使用可能です。汚れを落としたい場合、まず桶にぬるま湯を入れて中性洗剤を溶かし、桶の中にガーネットを浸しながら柔らかい歯ブラシで汚れを落とします。そしてよくすすいだ後、水分が残らないようにふき取りましょう。ガーネットの硬度は高いほうですが、「デマントイドガーネット」など硬度が低く傷つきやすいものもあります。宝石同士がぶつかり合わないように離して保管してください。また、温度変化の激しい場所での保管は避けましょう。

ガーネットのマメ知識

「カラーチェンジガーネット」は他の石と混同しないように

ガーネットの中には自然光と人工光でカラーが変わる「カラーチェンジガーネット」があります。高値のつく貴重石なのですが、同じくカラーチェンジする高級石「アレキサンドライト」と誤解されたり、それと同等の金額を提示されることも。決して偽物というわけではなく、コレクターの間では高額取引されるカラーチェンジガーネットですが、アレキサンドライトとは別物であることを頭に入れておきましょう。

カラーおよび硬度一覧

カラーが豊富でたくさんの種類があるガーネットは、その種類により硬度も違います。正しい選び方、お手入れをするためにも下記一覧を参考にしてみてください。

種類 カラー 硬度
アルマンダイト(アルマンディン) レディッシュ・オレンジ~レッド、スライトリー・パープリッシュ・レッド~レディッシュ・パープル 7~7.5
アンドラダイト イエロー・グリーン・ブラウン・ブラック 6.5~7
デマントイド 透明のライトグリーン~ダークグリーン~イエローグリーン 6.5~7
グロシュラライト(グロッシュラー) ライトグリーン~ダークグリーン・ライトイエロー~ダークイエロー~レディッシュ・オレンジ・無色 7~7.5
ヘソナイト(シナモンストーン) イエロー・オレンジ~レディッシュ・オレンジ 7~7.5
サボライト(ツァボライト) 強いグリーン~イエロイッシュグリーン 7~7.5
ハイドログロシュラー グリーン~ブルーイッシュ グリーン・ピンク・ホワイト・グレー(半透明~不透明) 7
パイロープ ミディアム~ダークレディッシュオレンジ・レッド~スライトリーパープリッシュレッド・無色 7~7.5
ロードライト ライト~ダークパープリッシュレッド~レディッシュパープル 7~7.5
スペサタイト(スペサルティン) イエロイッシュオレンジ~レディッシュオレンジ 7~7.5
ガドリニウム・ガリウム 無色~ライトブラウン、イエロー※オレンジとブルーもわずかに混じる 6.5
イットリウム・アルミニウム 通常は無色・グリーン、ブルー、ピンク、レッド、オレンジ、イエロー、パープルのものも有 8.25
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