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アクアマリン・藍玉

アクアマリン

透き通った海を思わせる美しい淡青色が見る者の心を落ち着かせるアクアマリン。3月の誕生石としても有名で、幅広い層に人気の高い石です。

アクアマリンの「アクア(aqua)」はラテン語で水、「マリン(marine)」は海を意味します。「海底に住む妖精の宝物が浜辺に打ち上げられ宝石になった」という神話もあるアクアマリン。古代ローマでは月の女神ディアナの石とされ、中世ヨーロッパでは月の光で輝く幻想的な宝石として「人魚の石」と呼ばれています。

ここからは、アクアマリンの原産地や効果、相性の良い組み合わせについて詳しく解説していきます。

アクアマリンの種類や産地

青みが濃いほど価値が高いとされる

アクアマリンの主な原産地はブラジル、モザンビーク、ナイジェリア、スリランカ、マダガスカル、パキスタン、インド、ロシアのウラル地方などが挙げられます。 特にブラジルはアクアマリンの最高発掘国として有名で、ブラジルのシンボル石となっていますが、最近では資源が少なくなってきているようです。

アフリカのモザンビークで産出されるアクアマリンは、「サンタマリア・アフリカーナ」という称号を与えられるほど良質で、他のアクアマリンにはない濃い青い色が特徴です。

透き通った水色が人気

アクアマリンの色は淡青色〜青色、青緑色です。中には緑やグレーが強く出ているものもありますが、市場に出回っているアクアマリンのほとんどは加熱による品質改良がされており、美しい澄んだ淡青色をしています。

アクアマリンの石言葉

アクアマリンの柔和で清らかな美しさには高いヒーリング効果と、人と人とのコミュニケーションを円滑にする効果があると言われています。また、その名の通り海との関わりが深い石で、船乗りの航海安全や漁師たちの豊魚祈願のお守りとしても有名です。

        

アクアマリンは別名「天使の石」とも呼ばれており、愛と結婚の象徴とされています。幸せな結婚生活を願う人はもちろん、すれ違いが続いている恋人同士や夫婦に仲直りのきっかけを与えてくれます。

アクアマリンと相性の良い石

  • 恋愛運をはじめバランスよく運気を上げるならラピスラズリ

    縁結びや恋愛成就に最適な組み合わせです。金運や仕事運など総合的にも運気を高めてくれるため、長く持てる「お守り」として抜群です。

  • 仕事や勉強運ならサファイア

    成功させたいプロジェクトやビジネスがある、上手くいってほしい試験がある人は集中力を高めるサファイアおすすめ。癒しの効果もあります。

  • トラブル回避はオニキス

    邪気を遠ざけ人間関係を良好にしてくれます。新しい出会いに導く力もあり、魔除けや安全としてパワーの強い組み合わせです。

アクアマリンのお手入れ方法

アクアマリンは硬度が7.5~8と高く、耐久性があり扱いやすい宝石です。傷に強く割れにくいので身に着けやすいですが、脂分を吸収しやすいという特徴があります。身に着けたり触ったりした後は、必ずや柔らかい布で脂分を拭きとりましょう。汚れがひどい場合は、温かい石鹸水で傷付けないようにして洗います。きちんと宝石箱などにしまうなどして、大切に保管してください。

アクアマリンのマメ知識

熱処理でさらに美しくなるアクアマリン

アクアマリンの落ち着いたブルーカラーは、成分である「ベリリウム」という鉄によるものです。この成分は加熱するとさらに青みが増すところが特徴。日本に流通している価格の安定した美しいブルーのアクアマリンは、熱処理したものです。非加熱でキレイなアクアマリンは高値が付き、海外では珍重されています。

アクアマリンとエメラルドは同じ鉱石

アクアマリンの化学組成はエメラルドと同じで、共にベリル(緑柱石)という鉱石の一種になります。ブルーのベリルはアクアマリン、グリーンのベリルはエメラルドといった具合に分類されているのです。

しかし、同じベリルでありながら2つの宝石は対照的な面を持っています。アクアマリンは無傷であることが多く大きな結晶で採掘されますが、エメラルドは包有物であるひびや傷が多い状態で産出されます。産地も違うなど両者には明確な違いがあるので、一般的には同じ鉱石であるということはあまり知られていません。

貴重なアクアマリンである「サンタマリア」と「シャトヤンシー」

アクアマリンの最高品質として名高いものが「サンタマリア アクアマリン」です。色の鮮やかさ、濃さの優れたものを指し、ブラジルのサンタマリアで採掘されるのでこの名称がつきました。上述した「サンタマリア・アフリカーナ」のように、現在ではサンタマリアで採掘されたものではなくても、各地で取れる美しいアクアマリンを「サンタマリア」と呼んでいるのです。

また、猫目のように見えるキャッツアイ効果(シャトヤンシー)のあるアクアマリンも存在します。通常は内包物が見られないアクアマリンも、このシャトヤンシーのあるものには内包物が見られます。

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