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ルビー・紅玉

ルビー

ルビーはラテン語で「紅い」を意味する形容詞ruberが語源で和名の紅玉は、紅い玉という見た目からそのままの命名です。古代インドでは、最高の宝石という意味を込めて「ラトナラジュ」と呼ばれていました。

ルビーの種類や産地

赤が濃いほど価値は高い

ルビーはサファイアと同じコランダム(鋼玉)で成分はほぼ同じです。しかしクロムがわずかでも加わったものは紅い色になり、ルビーと呼ばれます。別名はパープルサファイア。最高級のルビーの色はピジョン・ブラッド(鳩の血)と呼ばれる、濃い赤でテリがあるものです。ピジョン・ブラッドのほとんどがミャンマーで産出されています。

産地はミャンマーの他にタイ、マダガスカル、ベトナム、中国、ロシア、ネパール、アフガニスタン、タンザニア、ケニア、コロンビアなどが挙げられます。

ルビーの意味や石言葉

ダイヤモンド、サファイア、エメラルドとともに4大貴石のひとつと言われる貴重な石であるルビーは心の奥底に潜んでいる情熱を目覚めさせてくれるパワーストーンです。女性だけではなく、男性もルビーを持つことでセクシーな魅力がアップされると言われます。気づかなかった自分の内面にある潜在的な長所を引き出す効果を持つ石です。

ルビーを持っていることで積極的になるため、出会いから恋愛関係がスムーズに進展していき、恋愛成就の効果が期待できます。同時に、長い期間にわたり関係を持っている恋人や夫婦のマンネリになった関係や冷えてしまった関係を修復し、もう一度情熱的な関係を取り戻してくれます。

また仕事などでの目標達成をサポートすると言われ、古代ローマでは軍人たちが戦争のときに身につけていたそうです。持ち主に危険が近づくと色があせてくるとも言われ、実際にルビーによって難をまぬがれたという逸話が世界各国で残っています。

ルビーは精神的な効果以外にも肉体的な効果もあると言われます。ルビーが放つ波動は心臓の動きに共鳴し、心臓の近くにつけていると、心臓の働きがよくなり、健康的になると言われます。さらに血の浄化作用もあると言われますが、もちろん医学的な証明があるわけではありません。

ルビーと相性の良い石

  • ライバルに勝ちたいときにはガーネット

    ガーネットもルビーと同じく、恋愛運や勝負運を強くしてくれる力があります。組み合わせたときに生まれる高い相乗効果が、婚活や就活でライバルに勝たなければならないときに力を貸してくれるでしょう。負けられない勝負があるときはこの組み合わせを身に着けてみてください。

  • 恋愛成就のためにはムーンストーン

    女性をいつまでも美しくキープする効果のあるムーンストーンは、恋愛面の運気を上げてくれ、ヒーリング効果も高い石です。何かを成し遂げたいときに力を貸してくれるルビーと組み合わせると、憧れの魅力ある女性となり、恋愛を成就させることができるでしょう。

  • 仕事で成功を収めたいならサファイア

    サファイアは知力をアップさせ仕事運を上げてくれる宝石です。目標を達成させる効果のあるルビーと組み合わせると、その人自身の魅力も底上げしながら、仕事で成功を収めることができます。恋愛においても運気がアップする組み合わせなので、自分を高めて仕事も恋人も手に入れたい人におすすめです。

ルビーのお手入れ方法を紹介

ルビーの硬度は9と高く、熱にも強いので扱いやすい宝石です。超音波洗浄機の利用も可能ですが、ひび割れや曇り模様のあるような品質の低いルビーの場合は使用を避けた方が良いでしょう。

薬品に強く、除光液も使用できます。汚れを落としたいときは泡立てた中性洗剤を使用することをおすすめします。30度程度のぬるま湯にルビーを5分ほど浸し、柔らかいブラシなどで撫でるようにして汚れを浮かし取ります。汚れが取れたら水洗いをするとさらに洗浄効果が高まります。とても硬い宝石なので、保管するときは他の宝石を傷つけてしまわないよう、別々に保管するようにしましょう。

ルビーのマメ知識

カラーの識別が難しい宝石

ルビーの識別で専門家でも難しい点は、カラーの定義があいまいだということです。コランダム鉱石の中で赤色の範囲のものはルビー、青色のものはサファイヤとなりますが、サファイアとするかルビーとするかは専門業者の間でも判断が違うこともあります。

特にピンクサファイアやバイオレットサファイアのカラーが微妙な時は、ある業者ではルビーと書かれていたのに別の業者ではピンクサファイアとされるなど、鑑別書の内容に違いが出ることがあります。特に国内での鑑定と海外の鑑定では違う結果が出やすいので、海外で購入するときは気を付けましょう。

ルビーのカラーには、有名な「ピジョン・ブラッド(ハトの血)」の他に、タイ産の透明度の低い黒ずんだ赤色の「ビーフ・ブラッド(ウシの血)」、ベトナム産のピンクに近い色をした「チェリーピンク」があります。

これらの色相の判別においても、専用のマスターピースの使用が必須であるぐらい、ルビーはカラー判定が難しい石と言えます。

歴史ある合成ルビーの技術

ルビーの中には合成ルビーも存在しますが、その歴史は古く、1904年にはすでに生産されていたと言います。現在でも素晴らしい合成製法が確立しており、以下でその代表的な製法を3つご紹介します。

1.ベルヌーイ法(Verneuil process)
宝石並みのルビーの合成に初めて成功したフランスの科学者、ベルヌーイが1902年に公開した製法です。別名「火焔溶融法」と言い、原料の粉末を溶かして冷やしながら結晶を成長させることで宝石を生み出します。この方法にリンデスター法を加えると、スター効果のある合成ルビーを作ることも可能となります。

2.フラックス法(Flux Growth)
フラックスとは融剤のことで、原料をこのフラックスと混ぜて過熱し、冷やしながら結晶化させる方法をフラックス法と言います。ベルヌーイ法と違い、比較的低温でルビーを誕生させることができます。大きくキレイなルビーになり、しかも傷が少ない状態で誕生することが特徴です。

3.チョクラルスキー法(Czochralski Growth)
チョクラルスキー法は別名、「引上げ法」と言います。結晶の核となる種子を、溶かした原料の入ったツボの中につるし、回転させながら液と種子をなじませ引き上げていく方法です。ポーランドのチョクラルスキーが発明したので、この名がつきました。純度、透明度の高いルビーが生まれることが特徴です。

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